夏畑、畝を立てる~Vol.4

トラクターで畝を立てていく時、畝と畝の間隔を広めに取ると、
どうしても間に土の山が残ってしまいます。

この土をそのままにしておくと、畝の間に溝2つもできてしまい、
作業しにくいというのもありますが、
雨水がこの溜まってしまうので、この山の土を両畝に除けて、畝の間をキレイにして行きます。


その際、余分に土を残さない様子するのかポイント。
耕うんした後、雨が降れば、土が軟らかいので、沼地のようになるからです。



土を掻き分けて、キレイな通路になりました。


この作業をするのは、管理機(小さい耕運機)を使う場合もあるようですが、
そうすると、固い土の所まで土を掘ってしまうので、逆効果になったりします。
KOM'S FARMは、手作業でやる事にしています。
1畝ごとに、土の状態を把握するためでもあります。

そこで、活躍するのが、右:鍬(くわ)と左:鋤簾(じょれん)


鍬は、どんな作業でもオールマイティな農具。
鋤簾は、溝を掃除する時に土を掻き出す為の道具。

これらの違い、巾は一目瞭然ですが、鋤簾の方の縁が立っています。
この縁があると、土がこぼれないのです。

たくさんの土を一度に運ぶことができるので、今回の作業に適材適所。
周りの農家さんも鋤簾を使ってたのです。

ただ、私が鋤簾を使って、一度に2倍の土を掻いていても、
圃場長は鍬を使って、3倍速で仕上げます。

7年鍬を使っている圃場長にはかないません。